雑記部ログ

山の中で農的生活しています。

止まらない過疎化と高齢化 この国の縮図なのか?

こんにちは、YUSANです。

九州の山間部に移住して8年が経とうとしています。
当時から若者よりもお年寄りが目立つ地域でしたが、この8年でますます高齢化が進んでしまいました。
若い移住者の数も増加してますが、地域で育った若者が土地を離れて出ていくので、過疎化と高齢化は止まる気配がありません。
日本全体が高齢化社会に向かっているのだから、当然と言えば当然の現象なのでしょう。
ですが、このままでは地域のコミュニティは崩壊してしまう懸念すらあります。
これは、この国の将来を先取りした姿なのでしょうか?

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なぜ、過疎化と高齢化が止まらないのか?

高齢者の増加が問題なのではありません。
若者の減少が問題なのです。
地域を支える最低限の労働力は、絶対に必要だからです。
移住してくる若者がいる一方で、地域で生まれ育った若者の大多数は土地を離れてしまいます。
なぜなのでしょうか?
インターネットの普及によって、田舎でも必要なものは簡単に手に入ります。
仕事がないという意見もよく聞きますが、都市部まで車を使うと30分から1時間。
東京近郊なら通勤圏内としては、むしろ近い所に位置しています。
きれいごとを言うつもりはありません。
はっきり言って、高齢者のワガママが地域を駄目にしていっている場面を数多く見てきました。

若者がいなくなる 負のスパイラルが止められない

田舎では共同の清掃活動や、祭りごと、自治会の運営など、地域住民のつながりが都会よりも密接です。
農地に必要な水を管理したり、土砂崩れ等の災害が起きたときに協力し合ったり、豊作を祈り収穫に感謝する祭りを執り行ったり…
時として無慈悲な自然を相手にしているので、人と人のつながりは重要な意味を持っています。
当然、自治会は大きな役割を担っているのですが、少数の若い人間が多くの役割を長期間に渡って負担せざるを得ない状況になっています。
その負担を嫌って、一人また一人と若者が地域を去っていく…
すると残された若者に、ますます役割が集中することになります。
そして、驚くべきことに若手と呼ばれる人たちが、もう60代だったりするのです。

ごく一部の声が大きな人間。その意見に振り回されて廃れていく

このような状況では、絶対に必要なものを残して、慣例でやっているだけのことは廃止する勇気が必要になります。
しかし、役割を担っているはずの若手ですが、その意見の多くは聞き入れられません。
なにせ数が少ないですし、田舎では年長者を敬う空気が都会よりも濃厚に残っています。
多くのお年寄りも素朴で優しい人がほとんどなので、地域で生まれ育った人たちは波風を立てることを極端に嫌います。
強力なリーダーが育ちにくい環境で、自分の都合を押し通したい一部の年寄りの意見が全体を引きずり回してしまうのです。
そして、地域は疲弊してしまい、再び立ち上がる活力を失いつつあります。

地域の課題は、国の課題と重なって見える

www.zakki-blog.net

もっと若い世代や、移住者はシビアです。
巻き込まれたら疲れ果ててしまうことが容易に想像できることには目もくれず、自分が自分らしく楽しめる生き方を選びます。
そこに居づらくなったら、さっさと移動して生活を再構築する。
そのような強さが、これからは必要になります。
また、そうあるべきでしょう。

 

これは一地域の問題でしょうか?

 

読んでいただき、ありがとうございました!