雑記部ログ

山の中で農的生活しています。

田舎暮らしと副業 山と海に囲まれて

こんにちは、YUSANです。

 年末から年始にかけて、海に出てお仕事してました。
本業は山間部での農業経営なのですが、副業として海の上での肉体労働もしています。
具体的に言うと「海苔養殖」のお手伝いです。
時間を切り売りする形の仕事なので、将来の資産形成には何の役にも立たないのですが、辞めたくない理由があるんですよね。

 この記事では、農的生活を目指す人たちへ、農家の副業の実態を紹介します。

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何故、山で暮らしていて海で働くのか?

 「海苔養殖」の仕事では、車で1時間ほどかけて港まで行き、そこから漁船に乗って海に出ます。
出港時間は夜中のことが多く、真っ暗なうちに海に出て昼過ぎか夕方近くに港に戻ってきます。
そこから1時間ほどかけて家に帰ってくるのですが、通勤時間も含めると1日14時間近くにもなるけっこうハードな肉体労働です。
冬の海は寒いのでけっして楽な仕事とは言えませんが、不思議と辞める気にはなりません。
もし、お金持ちになって稼ぐ必要がなくなっても、「海苔養殖」の仕事は続けているかもしれません。

いつもと違う環境に身を置き、頭の中がリセットできる

海に出ていて夜空を見上げると、広々とした空間に星が瞬いてます。
山でも星はきれいに見えますが、樹々に囲まれているので見え方の趣はかなり違うようです。
そして、海の上では独特の潮の香りが嗅覚を楽しませてくれるし、波の上では陸上での作業とは異なった身体の動きが要求されます。
海に出るようになって7シーズン目ということもあり、余裕を持って作業できているので、マリンスポーツをしているような気分になることもあります。
もちろん仕事なのでキツい場面もありますが、農業経営で行き詰っているときに海に出ると、新たな発想が浮かんでくることもあります。

意外と多い田舎ならではの仕事

山に移住して農業を始めたのですが、本業以外にも多くの仕事を経験できました。


・お米の収穫時期に、農家がライスセンターに運んでくる籾を乾燥・籾摺りして玄米にする仕事
・クヌギの木を伐倒・玉切りして、椎茸の原木を作る仕事。
・新年1月7日に食べる七草粥に入れる七草セットを作る仕事。
・繁忙期に野菜の収穫を手伝う仕事。
・ダム周辺の草を刈る仕事。
・観光案内の仕事。

過疎地で働き盛りの人材が少ないので、どの仕事も慢性的に人手不足です。
田舎暮らし初心者のころは、どの仕事も勉強になったし本業の役にも立ちました。
ですが、本業でも似たような経験ができることを副業にすると、本当の意味での時間の切り売りになってしまうので、今は基本的に海の仕事以外は断ることにしています。

リストラが不安? 田舎に移住しても何とかなるさ

田舎暮らしを始めると、都会に住んでいたときには思いもしなかった仕事がたくさんあることに驚きます。
私の場合は肉体労働を選んで経験してきたのですが、頭を使うような仕事にも人材は求められています。
田舎は圧倒的に人材が不足しているので、労働力を提供すれば当面の生活は何とかなるものです。

企業によるリストラが加速して、将来に不安を感じながら日々過ごしている人も多いかもしれませんが、働く意欲さえあれば生きていけるものと信じています。
今までとは違う経験をすることは、人生にとって重要なことです。
これまでの経験と新しい経験が混じり合うことによって、全く新しい何かが生まれる可能性が出てきます。
田舎で暮らしてみるのも悪くはないですよ。

読んでいただき、ありがとうございました!